COLUMNコラム
- 金には偽物もある?騙されないためにも知っておきたい本物を見極める方法
- 2023.07.20貴金属買取
金や貴金属には資産としての価値があるため、手元に置いておきたいと考える人も多いのではないでしょうか。
そうして購入した金が「実は価値のない偽物だった」というケースも、残念ながらあります。
不安になったときには、自分でもできる「金かどうか確かめる方法」を試してみましょう。
金には偽物がある!
金や貴金属は資産価値があるため、市場でも多数売買されています。
資産として、現物を手元に置いている人も少なくないでしょう。
アクセサリーにも用いられるなど身近な存在の金ですが、多数取り引きされているからこそ中には「偽物」が紛れ込んでいることもあるのです。
例えば、部分的に金以外の素材を使ってかさましし、実際の価値よりも高い価値で取り引きするというようなケースもあります。
手元にある貴金属についても、その可能性は否定できません。
偽物の精度は、以前に比べどんどん高くなっています。
鑑定士が見れば違いがわかるケースでも、知識がないとだまされてしまうかもしれません。
「本当に金なのかな?偽物じゃないかな?」と心配になったときには、いくつかの方法を試してみましょう。
自分で簡単に試せる方法もありますから、見分けるポイントを知っておくことで損をしにくくなりますよ。
まずは刻印をチェック
金の偽物を見極めるとき、まずは刻印をチェックします。
このとき刻印があるか、そしてどのように記されているのかがポイントとなります。
金の刻印は、その物にどのくらいの価値があるか明確にするために刻まれます。
「K18」や「750」などの刻印によって、金の純度をあらわしているものも少なくありません。
そのほかに、金の種類や重量が刻まれていることもあります。
しかし偽物の場合、刻印が刻まれていない、もしくは刻印の内容とそのものが釣り合っていないことがあります。
例えば「K18」と書かれているのに、重さや質感があきらかに違う……というような形で偽物が判明することがあります。
そのためまずは、刻印をチェックするところからはじめましょう。
磁石を使ってチェック
実際にチェックする上で役立つのが、磁石です。
例えばジュエリーなどにおいて、すべてが金でできているものであれば相応の価値があります。
しかし中には、留め金などの目につきにくい細かなパーツを金以外の素材に置き換えながら「金100%」であるとして売り出している露悪品もあるのです。
こうした偽物を見極めるためには、磁石を用いてくっつくかどうか確かめてみましょう。
金は磁石にくっつかないので、問題のない製品であれば反応しないはずです。
しかし金以外の素材が含まれていると、磁石がくっついてしまいます。
磁石の反応を見ながら、偽物かどうか確認してみましょう。
一方で磁石にくっつかない=本物の金、というわけでもありません。
銀などは金と同様に、磁石でくっつかない性質を持っています。
そのため磁石を使った確認方法はあくまでひとつの方法として知っておく程度にとどめ、ほかの確認方法も併用しましょう。
水を使ってチェック
前述のように「違う素材に金メッキを重ねる」という形で金を偽っている偽物は、水を使って確認しましょう。
水を使うことで、金の比重(密度)を調べることができます。
最初に、偽物か確かめたい金製品の重さを量っておきます。
続いて、水を入れた容器をはかりに乗せ、その状態で金製品を糸で吊るして水の中へ入れてみます。
すると、金の重さの分だけめもりが動きます。
これを参考に「金製品の重さ÷金製品の体積」で計算してみましょう。
はかりの代わりに、計量カップやビーカーを使っても構いません。
K24なら、比重は19.13~19.51、K18なら14.84~16.12、K14なら12.91~14.44になるはずです。
上記の比重を参考にしたとき「K18と聞いているのに、数値が当てはまらない」というようなときには、偽物の可能性が考えられます。
この方法で調べる場合、金のほかに宝石やほかの素材が組み合わされていないか事前にチェックしましょう。
宝石や素材によっては、水との相性が悪く水を使うことで状態が悪くなったり、水を使っても正しい数値がでなかったりします。
あくまで「金の重さ」だけを正確に知れる状態でしか使えません。
このように、どの方法も少しずつ特徴が違うため「正確さにこだわりたい」というときには鑑定士に依頼しましょう。
キララジュエラーズでは、金にまつわる正しい知識を保有した鑑定士が金製品をひとつひとつ丁寧に査定いたします。
「偽物か知りたい」というご要望から「どのくらいの価値がつくか知りたい」という疑問まで、お気軽にお聞かせください。
まとめ
金を使った製品の中には、巧妙に作られた偽物が混ざっている可能性もゼロではありません。
その際には刻印の確認や、磁石、水を使った方法によって自分でも本物か偽物か判断することができます。
ただし、これらの方法を使ったからと言って「絶対に偽物がわかる」というわけではありませんので、確かな評価を知りたいときには鑑定士へ依頼しましょう。